中学生のひろば

 

人生をイメージしよう 入学から社会に出るまでの道しるべ
晴れて岐阜高専にあなたが入学したとしましょう。5 年間クラスのみんなと一緒です。
・・・では、その先は?
実は岐阜高専には、社会にでるまでの道しるべがたくさんあります。
ここでは先輩が歩んだ道のりを紹介します。
どの道を選ぶかは、あなた次第です。
あなたの選択によっては、もっとたくさんの道が開かれることでしょう。
Case1 高専→就職の場合
浅野先輩
早く就職して社会人になりたい!と思っていた中学生の私に親が勧めてくれたのが高専。
そして、当時パソコンと機械に興味をもった私が選んだのがD 科。
機械・電気・電子・情報と幅広く学べたことは卒業した今もよかったなと思っています。
2年生の時に経験した大停電で夜中に復旧作業をしている中部電力社員を見てこの会社に入りたいと思い、4年生の時にインターンシップに参加。そこで送電鉄塔の昇塔体験をして、いつしか夢は鉄塔に昇ることになりました。
就活当時は就職氷河期のまっ最中でしたが、推薦枠で受験して中部電力に入社。
希望通り送電関係の仕事に従事しており、D 科で勉強した材料力学などが役立っています。

 

 

Case2 高専→専攻科→就職の場合
春日先輩
漠然と進路を考えた頃は普通高校+大学進学して7年間勉強するのは・・・と思っていたところ、当時パソコンに興味を持ち始めた頃でもあり、親のすすめで高専の存在を知り、機械・電気・制御( パソコン) をまんべんなく学べるというD 科を即志望。 就職安泰なのもかなりの魅力でした。
( 結局+2年専攻科で勉強することで大学生と就職活動を競うことになり、少し本科卒業生より苦労をしたのではと感じなくはないですが・・・。)
一貫5年+2年で大学レベル+αまで幅広くいろんな分野、そして実習等でより実践に近く学べたことはメーカーにてものづくりをする生産技術部門で働いている現在の自分の基礎の力になっていると思います。
株式会社トーメーコーポレーションは眼科医療機器メーカーです

 

 

Case3 高専→大学→就職の場合
田中先輩
小さい頃からエンジニアに憧れを持っており、高校を経由して大学に行くよりもすぐに工学を学べる点に魅力を感じて高専を選択しました。
電子制御工学科では、機械・電気・電子・情報といった幅広い技術を習得することができ、今日の自身の礎になっています。
現在は、自分で開発することよりも他人が開発する環境を良くしたいと考えエンジニアの道は離れましたが、電子制御工学科で得た知識をもとにクライアントに対して多角的な提案を行っています。

 

 

Case4 高専→大学→大学院→就職の場合
MN先輩
企業には、インターンシップといって、数週間ほど学生が仕事を経験できる制度 があります。
私はそのインターンシップで、仕事だけでなく、どんな仕事があって、どんな人がしているのかを見聞きしました。
私は「開発」の仕事に魅力を感 じたのですが、開発に携わっているのは、大学・大学院卒の人でした。
それは、 新しいモノの開発には、大学や大学院での研究を通じた専門性が必要だからです。
そこで、開発の仕事に就けるように、大学へ編入し専門性を深めようと考え ました。
大学に編入する場合は、3年生に編入になります。(東京大学に編入する場合は、2年生に編入になります。)

 

番外編

 

上で紹介した先輩達は、ストレートな道のりを歩んでいった方達の一部です。
入学から社会にでるまでの道のりはひとそれぞれ。
ここでは、番外編として、いろいろな道のりを歩んでいる先輩方を紹介します。
道は自分で切り開く!、型破り上等!、周りと同じ人生なんてつまらない!
なんていう、マイノリティな皆さんをご紹介しましょう。

注意:皆さん幸せに暮らしております。

 

 

番外編1 自分で起業した人
木下先輩
幼い頃から作ることが好きだった私は早くから理系を選択。
願書締め切り直前に高専の存在を知り無事に入学できました。
内容を理解しないまま D 科を選択し勉強についていくのも大変でしたが、高専で出会ったコンピュータにハマり、勉強もそっちのけでプログラムばかり書いていました。
高専卒業後は当然のように情報系の企業に就職。
4 年間制御系プログラムの開発に従事した後、自分の力を試してみたいという気持ちが強まり、まずはフリーランスとして独立。
1 年半後には法人を設立しました。
最近はスマホアプリをバリバリ開発しています。
幅広く学習できる高専で、自分にできることを見つけて、それがいつかやりたいことになる、でも良いと思います!

 

 

番外編2 転職してキャリアUPしている人
三輪先輩
私は D 科卒業後に就職し、配属された日本の電機メーカーで 3 年ほど通信機器の開発に携わりました。
英語で書かれた通信規格の仕様書を前に英語の重要性に気づき、英会話学校に通って英語力を磨き、ネットワークスペシャリストという国家資格を取得しました。
その甲斐あって、アメリカに本社のある外資系ネットワーク機器メーカーに SE として転職。
その後、同業の外資系企業へ 3 回転職し、現在 5 社目です。
IT 業界は変化が激しく、スキルがあれば、より成長性ある会社へ前職より高待遇で転職することが可能です。
ネットワーク機器はハードウェアとソフトウェアの両方の知識が必要で、D 科で学んだ機械、電気、情報処理の知識が役に立っています。

 

 

番外編3 パイロットになった人
伊藤先輩
電子制御工学科では、エンジンなどの機械に関する事から、コンピュータなどの電気の分野まで幅広く学ぶ事が出来たので、航空機のシステムを理解する為の知識を習得する事が出来ました。
また、自由な時間が多いので、英語や法律など自分が必要だと思う事も学習する事が出来ました。
目標を明確にし、努力を続ければ、可能性はいくらでも広げる事が出来ると思います。

 

 

番外編4 このホームページを作ることになった人
坂之上先輩
卒業後に就職も進学もしなかった、数少ない(唯一の?)OBです。
高専には「普通の勉強はもうお腹いっぱい」という不純な動機と、もともとコンピュータいじりが好きで「コンピュータのプロになりたい」という純粋な動機から入学しました。
在学中は情報系以外の講義にはほとんど興味がなく、成績もギリギリばかりでしたが、今思うと、きちんと学んでおけば…と思う内容が網羅されていたように思います。
卒業研究でWeb開発を習得し、インターンシップでお世話になったIT企業から オファーを頂いて、帰国後すぐに就職しました。就職後は当初Web系のプログラマとして、徐々にサーバやネットワーク系の構築・運用を任されるようになり、スマートフォンが出てからは、アプリの企画制作にも関わりました。
2012年7月、それまでの知識と経験を活かしてインターネットエンジニアとして独立し、ワーキングホリデーで身につけた僅かな英語力を頼りにシリコンバレーへ行ってみたり、こうしてD科のサイト作りに関わらせて頂いたりしています。