ファジィ推論(2)
マムダニのファジィ推論は下図に示すような演算過程で結果を求めます。ここで制御ルール、入力、出力はそれぞれ前節で説明した条件命題、事実、結論にあたります。
まず、各制御ルールにおいてファジィ推論を行い、結果となるファジィ集合をそれぞれ求めます。そして、それらの集合を合成して非ファジィ化を行います。コンピュータを用いて機械を制御する場合、最終的な出力がファジィ集合では処理を行うことが出来ません。非ファジィ化とは、合成された集合を特徴づける代表値を採択し、出力を数値へと変換する手順のことをいいます。出力と同様に入力にも同じ事がいえます。実際の制御でも入力とはセンサや測定器で観測された値であるため、事実を与えるファジィ集合も数値であると考えた方が都合が良いといえます。
戻る
次へ