ここでは、検出させる周期パターンを``ABC'',``CDE'',``EDCBA''と決め、前節で構成したニューラルネットワークをシミュレータを用いてプログラムを組み、 10000回、 100000回、1000000回学習させた。
この周期パターンは、この三つだけ見ればさほど噛み合っていない。しかし、実際には、例えば``EDCBA''を例にとって考えてみると、この周期パターンの学習は``EDCB''と入力が与えられた後に``A''が入力されると初めて教師信号が与えられる。 したがって、``A''の入力の前で``EDCB''というパターンとそれ以外のパターンを分離(識別)する必要があるわけである。 このことは、残りの二パターンについても同様にいえることである。