ただし、外部入力の数は1つのニューロンに対して1つとした。つまり、式(3.7)においてMは外部入力の数を表す記号であるため、M = 0となる。また、外部入力に対する結合荷重 は全てのニューロンにおいて一様とし、その値は2.0とした。
ニューロンからの出力値の範囲は-1から1までとしたので、出力関数として、式(3.3)を変形した式(5.1)を用いた。
シグモイド関数の傾きの緩急を表す定数 を0.015として実験を行なった。(
= 0.015としたときの式(5.1)のグラフを示したのが図 5.1である。)カオスニューロンの応答と
の関係を示した図 3.6から明らかなように、
のとき、カオスニューロンはカオス的挙動を示す。
時間減衰定数については、外部入力項が 、相互結合項が
、不応性項が
とし、不応性項をスケーリングする定数
とした。これらの値は、過去の研究により適当と判断された値である。
なお、外部入力項 、相互結合項
、不応性項
の初期値は全てのニューロンにおいて0とし、結合荷重
についても初期値は全て0として実験を行なった。