− | O | A | E | J |
特徴1(左右対称・非対称) | 0 | 0 | 1 | 1 |
特徴2(上下対称・非対称) | 0 | 1 | 0 | 1 |
まず,図 14のネットワークを用いて, パターン1の代わりにパターン2を学習させて, サーチアクセスを行ってみたが, 非周期的に様々なパターンを想起し続けるだけで, 正しいパターンは検索できなかった. よって,パターン2は図 14のネットワークにおいては, 検索が困難なパターンであることがわかる. 次に,図 15のネットワークを構成して, パターン1とパターン2の各パターンを1対1に対応させて学習させ, 検索されたパターン1のパターンを, 対応するパターン2のパターンに変換する方法を用いて, サーチアクセスを行ってみる. 4つのパターンを学習させて, 入力した特徴を持ったパターンが検索できるか, それぞれ初期状態に10通りのランダムパターンを与えて, 40通りのサーチアクセスの実行を行ってみた. 表 2に実行結果を示す.
− | O | A | E | J |
1 | 3 | 1 | ![]() | 82 |
2 | 21 | 3 | ![]() | 21 |
3 | 54 | 9 | 10 | 14 |
4 | 29 | ![]() | 3 | 7 |
5 | 77 | ![]() | 6 | 6 |
6 | 13 | ![]() | ![]() | 10 |
7 | 3 | ![]() | ![]() | 12 |
8 | 53 | ![]() | 7 | 18 |
9 | 40 | 2 | ![]() | 9 |
10 | 24 | ![]() | ![]() | 63 |
表中の数字は検索に要した時間であり,
また, 印のついているものは誤ったパターンを検索したものである.
図 16に,
サーチアクセスを実行した例として,
上下左右共に対称なパターンである“O”を検索した結果を示す.
図 17は,
左右対称で,上下非対称なパターンである“A”を検索した結果である.
検索を始めてすぐに自己想起状態になっており,
短時間で検索できている.
特徴1,特徴2ともに“0”である“O”, 特徴1,特徴2ともに“1”である“J”については, うまく検索できているが, 特徴1が“0”で特徴2が“1”である“A”, 特徴1が“1”で特徴2が“0”である“E”は, 検索成功率が5割を下回っている. 今回用いたパターン(O,A,E,J)以外のパターンを学習させたり, パターンの順番を入れ換えたりしてサーチアクセスを行ってみたが, 同様に,特徴1と特徴2が同じでない2つのパターンにおいて, 検索成功率が低いという結果がでた.