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学習成功数

52パターンのアルファベットを,素子数を変化させて学習させたところ,図1のような特性になった. 素子数が少ない場合,学習成功数が少ない,つまり学習がうまくいっていないことがわかる. これは,ニューラルネットワークの素子数の総数が少ないと学習出来るパターンも少ないということを表している. 素子数がある程度大きい場合,セット数が増えることによる学習成功数の増え方にほとんど差がないことがわかる. しかし,すべてのパターンを学習できたのは,今回の実験で一番多い素子数の12 tex2html_wrap_inline207 24の288ドットの1つだけであった. 一回学習を成功したパターンでも次に想起したときには,忘れてしまうことは,本学習法において見られる性質であるが,7 tex2html_wrap_inline207 14の98ドットでは,40セットを越えたくらいからそれを繰り返しているのではないかと考えられる. 9 tex2html_wrap_inline207 15の135ドットにおいては,ニューラルネットワークの素子数の総数がある程度あるのに学習成功数を見るとあまりよくない. この理由として,9 tex2html_wrap_inline207 15の135ドットのパターンは,学習しにくいパターンの組合せになっているのではないかと考えられる.

   figure54
図 1: セット数と学習成功数特性



Toshinori DEGUCHI
2003年 4月23日 水曜日 17時47分36秒 JST