条件分岐を実現させるためには、条件が真か偽であるかの評価と、真偽による処理の場合分けのためのジャンプ命令が必要である。しかし、2byteの命令語ではそれら全ての情報を含めることが不可能であるので、評価(比較)とジャンプ(分岐)の命令に分けることにした。
しかし、レスクロで条件分岐が必要となるのは、センサからの入力値がどんな値であるかによって分岐させたいときがほとんどである。そこで、まず比較のための命令として、直前のA/D入力の値を保持しておき、その値と引数に与えられた値を比較するコマンドを用意した。これを表6.8に示す。比較の結果は大小関係(,
)と等号関係(
,
)のみがマイコン内に一時的に保持される。
直前のA/D入力値 | 比較演算子 | 引数の値 |
1byte目 | 2byte目 | 16進表示 | 機能 | |||
上位4bit | 下位4bit | 上位4bit | 下位4bit | 上位 | 下位 | |
1010 | 比較したい値 | 0xAX | 0xXX | 直前のA/D入力値 | と比較 |