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入力パターンの相関値

  本研究では、入力パターン間の相関が学習に与える影響を調べるために、 入力パターン間の相関値というものを用いる。

相関値とは、入力パターンがどれだけ似通っているかを表す数値である。 具体的には、あるパターンの各ニューロンへの入力値に対する、 他の全てのパターンでのそのニューロンへの入力値の一致率である。 実験では、全てのパターンの他のパターンとの相関値の平均をとり、それを 入力パターン全体の相関値とした。

本研究で用いた入力パターンの作成方法は次の通りである。 素子数Nのうち、pN個( tex2html_wrap_inline1681 )を四捨五入した数の素子をランダムに 選び1に設定し、残りの素子は-1に設定する。

実際にパターンを作成し、相関値を求めた結果を図 5.2に示す。 横軸はパターン中の1の割合、縦軸は作成したパターンから実際に求めた 相関値である。 この図から、作成したパターン間の相関値は、入力パターン中の1の割合の2次関数に なることが分かる。 このように、素子数が十分であれば、相関値を50〜100%の間でおおむね任意の値に 設定できる。

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図 5.2: 作成したパターンの相関値 (素子数N=200,作成パターン数100)



Deguchi Lab.