ニューラルネットワークへの入力は、プレーヤーの視野データを用いる。 図 6.5 のようにプレーヤーの視界を同心円に10、角度で10、合計 のブロックに分けられているとする。
この各ブロックに対応して、入力層の各ニューロンへ、そのブロックにターゲットがいるならば``1''を、いないならば``0"を入力値として渡す。 式 (5.1) に示す。
ただし、内部記憶を用いてるので、入力層の内部記憶層部分への入力は、1単位時間前の出力層の内部記憶層部分の出力である。
ニューラルネットワークからの出力は、進む距離 r [pixel]、回る角度 [rad]である。 この出力はシグモイド関数を通して出力されたものであるから、0〜1の値である。ゲームを行なう上で、適切な値に変換する必要がある。 式 (5.2) 、(5.3) はその変換式である。
は移動距離の出力、 は回転角度の出力である。 r はプレーヤーが移動できる最大の距離である。 つまり最大速度が20[pixel/時間]であったので、20を掛けてやればよい。 は、プレーヤーの正面を0 、左周りを正としたときに、0〜1の値で を表している。