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移動距離の出力誤差

学習時の移動距離の誤差を図 6.5 に示す。 これより、教師信号に時間的な変化を考慮していない教師信号No.1が一番小さくなった。 逆に時間的な変化を考慮した教師信号No.2、No.3は大きくなってしまった。

この誤差を実際のゲーム上に置き換えると、教師信号No.1は収束値が約0.01であるので約0.2[pixel]となる。 したがって、教師信号No.2は収束値が約0.1より約2[pixel]、教師信号No.3は収束値が約0.05より約1[pixel]となる。

この結果を全体で見ると、最大誤差が約0.1。 つまりゲームの出力は約2[pixel]の誤差となるのだが、フィールドやプレーヤーの大きさから考えても、2[pixel]はわずかな誤差であるので、ゲーム上では全く問題はない。 ゲームを行なう場合では、この3つの教師信号において、学習はできていると言える。 また、学習のしやすさで考えると、教師信号No.1に比べて、教師信号No.2、No.3は「ターゲットの動きを予想」といったように複雑な教師信号を与えるため、学習は難しくなる。 したがって、教師信号No.2、No.3の方が誤差が大きくなってしまうとも考えられる。



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月22日 月曜日 11時57分15秒 JST