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: テーマ3:アナログ変調 : 結果と考察 : テーマ1:非決定性有限オートマトン   目次

テーマ2:スネルの法則

テーマ1と同様に、アンケートの集計結果を図 5.2に示す。

図 5.2: 「テーマ2:スネルの法則」のアンケート結果
\includegraphics[scale=.5]{img/2-1.eps} \includegraphics[scale=.5]{img/2-2.eps}
(a) 学習のしやすさ (b) 効率性
\includegraphics[scale=.5]{img/2-3.eps} \includegraphics[scale=.5]{img/2-4.eps}
(c) 記憶のしやすさ (d) エラー発生率
\includegraphics[scale=.5]{img/2-5.eps}
(e) 主観的満足度

それぞれの操作方法を比較して考えると、まず2-1と2-3はマウスカーソル移動とドラッグ&ドロップという違いはあるが、ボタンなどの光と背景以外のものが何もないという点で共通している。 しかし、評価はまったく異なる結果となっている。 これは、2-1はマウスカーソルを少し動かしただけですぐに結果が画面に反映されるが、2-3は操作方法がドラッグ&ドロップということと、その対象がどれなのかをすぐに理解しづらいことが関係していると考えられる。 よって、視覚的に明らかな操作対象がない場合は少しの操作ですぐにユーザにフィードバックがある必要がある。

また2-2と2-4に関してはいずれもボタンをクリックする形式であるが、2-4のほうが学習のしやすさと効率性、記憶のしやすさで高い評価を得た。 いずれも全く同じ形のボタンであるが、2-4は一度のクリックで目標の入力値に設定できることが高評価を得た原因となったのではないかと考えられる。 逆に、エラー発生率と主観的満足度の項目では2-2のほうが高い評価を得た。 これは2-4は15度間隔でしか入力を決められないのに対して2-2は1度単位で値を変化させられるので、ユーザの思い通りの操作ができるためではないかと考えられる。

四つの操作方法全てを比較すると、2-1と2-4が効率性、2-2がエラー発生率で高い評価を得ている。 つまり2-1や2-4のような大まかな値の設定がしやすいものと2-2のような微調整がしやすいものの両方に需要があるといえる。 よってこのコンテンツのように入力の値を変化させるものは、これらをくみあわせて急激な変化と細かい変化の両方がしやすい入力方法が好まれると考えられる。



Deguchi Lab. 平成21年3月6日