キューブパズルは、立方体の木片とボンドと、必要なら目印用のシールさえあれば、誰でも短時間に作れる簡単なパズルです。また、ボンドで接着する面の組み合わせを変えれば、オリジナルのキューブパズルを作ることもできます。今回紹介するのは、3×3×3の「ソーマキューブ」、「シュタインハウスキューブ」と2×2×2のパズルです。どのパズルも難易度は高めですが、時間さえかければいつかは答えが見つかるので、途中であきらめたりせず、何度でも試行錯誤を繰り返して頑張って下さい。
ソーマ・キューブは、デンマークの詩人で、多くのパズル・ゲームを考案したピエット・ヘインが 1936 年に創案したものです。4 個以下の立方体を面で接着して作ることのできる立体のうち、どこかにデコボコのあるものだけを選ぶと、次に示す 7 種類のものが得られます。
この全部を使って立方体を作るパズルがソーマ・キューブです。下に解の一例を示します。
ところで、本来の遊び方とは違いますが、ソーマキューブ片では3×3×3の立方体の解以外にもさまざまな形を作ることができ、その形を下に示します。答えは自分で見つけましょう。
3×7 / 4×6 / 5×5 / でっぱり
これはポーランドの数学者、H・ステインハウスの著した『数学スナップショット』(1948年増補版)に載っているもので、一度、パズル・ゲーム専門店のプレイシングスから限定発売されたことがあります。これは次に示すような6片の立体を組み合わせて、立方体を作ります。
シュタインハウスキューブは先に紹介したソーマキューブよりもかなり難しいです。このパズルの解のひとつを下に示します。
このパズルは木片をボンドで接着せずに立方体の木片の3面に2色のシールを貼って、他の3面には何も貼らずに作ります。下にシールの貼るパターンを示しますが、シールを貼るときにはシールが面の4隅のどの場所にあるのかに注意して作りましょう。(2種類のシールの色は違う色であれば何色でもいいので好きな色を貼りましょう)
このパズルの目的は、2×2×2の立方体にしたときにシールが外側から見えないようにすることです。木片の内側ではシール同士がぴったりと接するようにします。さらに、その2つのシールは異なる色でなければなりません。3×3×3のパズルよりも簡単に思えるかもしれませんが、実際はそれよりも難しいです。もしかしたら一日中考えても完成させることができないかもしれません。このパズルの解はあえて示しません。周りの人と一緒に解を導き出しましょう。