本校では、平成3(1991)年から文部省(現文部科学省)を通して、国費・マレーシア政府派遣およびモンゴル政府派遣等留学生を受入れています。これまでに受入れた留学生は、令和7(2025)年度までに計90名です。現在、在籍している留学生は3名、その国籍は、インドネシア、タイ、カンボジアです。
| 機械 工学科 |
電気情報 工学科 |
電子制御 工学科 |
環境都市 工学科 |
建築 学科 |
国別合計 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 平成16年 ~令和7年 |
マレーシア | 8 | 2 | 6 | 6 | 1 | 23 |
| ラオス | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 6 | |
| ベトナム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
| スリランカ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
| イラン | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
| モンゴル | 4 | 0 | 1 | 2 | 3 | 10 | |
| バングラデシュ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
| カンボジア | 1 | 1 | 0 | 0 | 4 | 6 | |
| インドネシア | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | |
| タイ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | |
| 平成3年~15年 | 8 | 11 | 13 | 1 | 4 | 37 | |
| 学科別 合計 | 22 | 21 | 23 | 9 | 15 | 90 | |
本校は、学生の海外インターンシップ(短期留学派遣)や教員の学術交流等の“国際化”推進のために、平成23(2011)年度より、海外の大学との包括的な交流協定締結に着手しました。初めに、平成23年11月にインドネシアのバンドン工科大学と協定を結び、その後各国の大学と協定を結びました。令和7年4月現在で、包括交流協定締結校は15大学となっております。
| 相手国 | 大学名 | 締結年月日 |
|---|---|---|
| インドネシア共和国 | バンドン工科大学 | 2011/11/3 |
| マレーシア連邦 | マレーシア工科大学 | 2012/7/30 |
| アメリカ合衆国 | アイオワ大学 | 2013/4/12 |
| ウズベキスタン共和国 | トリノ工科大学タシケント校 | 2014/6/25 |
| フランス共和国 | フランスIUT | 2016/2/2 |
| ベトナム社会主義共和国 | ハノイ建設大学 | 2017/1/16 |
| ベトナム社会主義共和国 | ベトナム中部土木大学 | 2017/1/16 |
| マレーシア | トン フセイン オン大学 | 2018/2/25 |
| タイ王国 | ラジャマンガラ工科大学タンヤブリ校 | 2020/10/8 |
| シンガポール共和国 | リパブリックポリテクニックシンガポール | 2023/1/26 |
| ウズベキスタン共和国 | キミョ国際大学タシケント校 | 2023/6/7 |
| ベトナム社会主義共和国 | 電力大学 | 2023/8/8 |
| ベトナム社会主義共和国 | フエ工業短期大学 | 2023/8/10 |
| イギリス | カーディフアンドバール大学 | 2024/12/5 |
| ベトナム社会主義共和国 | ベトナム郵政通信技術大学 | 2024/12/25 |
本校の海外インターンシップ(派遣)は、平成15年に((株)TYK(本校地域連携協力会の会員)牛込進会長のご意向により同社の現地法人TYK America Inc.(米国ピッツバーグ)で専攻科生を3週間のインターンシップ生として受け入れていただいたのが始まりになります。
また、平成24年度には、包括交流協定を締結した海外大学への短期留学がスタートしました。毎年十数名の専攻科生が夏季休業中に現地大学の教員の指導のもと、研究・実習を行っております。さらに平成26年度からは協定締結校から短期留学生の受入を開始しました。毎年15名前後の短期留学生が本校教員の指導のもと研究・実習を行うとともに、本校学生企画の日本文化体験イベントなどを通じ交流を深めています。これら海外インターンシップ・短期留学(派遣・受入)は日本学生支援機構(JASSO)、若鮎会(本校同窓会)、教育後援会からの支援を得て行われています。
| H15 ~R元 |
R2・3 | R4 | R5 | R6 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| TYK Ltd. | 派遣 | 32 | 実施なし | 0 | 0 | 0 |
| バンドン工科大学 | 派遣 | 20 | 0 | 0 | 0 | |
| 受入 | 15 | 0 | 0 | 0 | ||
| マレーシア工科大学 | 派遣 | 18 | 2 | 5 | 0 | |
| 受入 | 20 | 3 | 0 | 0 | ||
| アイオワ大学 | 派遣 | 13 | 0 | 0 | 2 | |
| 受入 | 14 | 0 | 0 | 0 | ||
| トリノ工科大学タシケント校 | 派遣 | 6 | 0 | 0 | 0 | |
| 受入 | 13 | 0 | 0 | 0 | ||
| フランスIUT (リール大学) |
派遣 | 0 | 2 | 5 | 1 | |
| 受入 | 6 | 0 | 2 | 3 | ||
| ハノイ建設大学 | 派遣 | 0 | 0 | 1 | 4 | |
| 受入 | 7 | 0 | 0 | 0 | ||
| 中部土木大学 | 派遣 | 0 | 0 | 2 | 0 | |
| 受入 | 4 | 0 | 0 | 0 | ||
| トン・フセイン・オン大学 | 派遣 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
| 受入 | 3 | 0 | 0 | 0 | ||
| リパブリック・ポリテクニック | 派遣 | 0 | 2 | 7 | 4 | |
| 受入 | 12 | 4 | 3 | 3 | ||
| ラジャマンガラ工科大学 | 派遣 | - | 0 | 3 | 2 | |
| 受入 | - | 0 | 0 | 0 | ||
| フエ工業短期大学 | 派遣 | - | 0 | 0 | 2 | |
| 受入 | - | 0 | 0 | 3 | ||
| その他 | 派遣 | 13 | 0 | 0 | 4 | |
| 受入 | 18 | 0 | 0 | 0 | ||
岐阜高専では2016年にグローバル高専事業拠点校に選出されて以来、グローバル人材の育成に注力しています。上記の海外インターンシップにつながるプログラムとして、1、2年生は台湾での研修を、3、4年生はシアトルでの研修を企画し、毎年8月、9月にそれぞれ30名程度の学生を海外へ派遣しています。
台湾研修は、2024年度より始まった新しい取り組みで、台湾の半導体産業の中心都市である新竹にあるNYCU(国立陽明交通大学)と連携して行うものです。現地の半導体企業の見学や台湾文化を現地の学生と共に7日間学び、休日や最後の1日は首都台北へ出かけ、故宮博物院や市内を訪問します。
シアトル研修は、「外国に住む・学ぶ・働く」を深く知るために、ホームステイをしながら、ボーイング社やマイクロソフト本社で現役エンジニアと交流したり、ワシントン大学の学生と共に、「現在の技術革新や今後の社会に自分がどのように貢献できるか」をテーマにしたディスカッションを行います。
学生からは、「海外を知るきっかけになった」、「文化・人種の違いや共通点を感じた」、「ホストファミリーと交流するのがすごく楽しかった」「世界的な企業で働くエンジニアと直接懇談できることができ、改めて自分の目標ができた」などの意見があり、学生にとって自分のキャリアをグローバルな視点で考える貴重なきっかけとなっていることが伺えます。