四方を海に囲まれている日本において,津波・高潮・高波などの沿岸災害から逃れることはできません.一方,浜の侵食が進んでおり,貴重な国土が年々消失しています.減災を図るためには保全が必要であり,沿岸域を保全することは減災につながります.本研究室では,沿岸域の減災と保全を講じる際に検討が必要不可欠な技術を開発しています.
私は,福井高専出身です.元々,情報を学びたくて高専を志望していましたが,合格したのは第2希望欄にたまたま書いた環境都市工学科でした.環境都市工学科で学ぶうちに,沿岸域の災害から人々を守りたいという思いを抱くようになり,現在は海岸工学の減災・保全を専門に研究をしています.
岐阜は海に面していませんが,岐阜高専にある波を発生させる装置は,実は他高専や他大学に負けないすごいもので,この実験装置を使って研究に取り組んでいます.
高専入学時は環境都市工学に興味も関心もなかった私ですが,環境都市工学は社会の基盤を支えるとても重要な分野で,安全・快適・便利な日常を実現するのも,災害に強い街づくりをするのも,発災時に一刻も早く日常を取り戻すのも,全て環境都市工学だと実感してからはこの分野を誇りに思っています.
また,環境都市工学の分野では,ドローンを使った測量を始め,情報化施工が推進されています.構造物の点検に人工知能AIも導入されています.私も元々興味のある情報分野を基に,ドローンや機械学習を使って研究をしています.環境都市工学でも,今後,情報系の知識や技術は必須になります.環境都市工学には情報技術を活かすフィールドがたくさんあります.
防災・減災に興味・関心がある方は勿論,情報系に興味がある方も環境都市工学を学び,安全・安心・快適な社会基盤整備に携わりませんか?!
お問い合わせ先
菊 雅美
058-320-1324
kiku@gifu-nct.ac.jp