今年度の第4学年研修旅行では,宮城県仙台市と福島県いわき市へ行きました.
1日目は東北最大の「うみの杜水族館」を見て仙台に宿泊しました.
2日目は松島,仙台塩釜港,荒浜小学校 を見学しいわき市ハワイアンズで宿泊しました.
仙台塩釜港では展望台から港を一望し,またコンテナターミナルにおいて荷役状況を見ながら国交省職員により仙台港の役割について説明を受けました.
荒浜小学校は東日本大震災時に高層階が避難場所となった復興遺産ですが,浸水被害を受けた教室,津波高のプレート,荒浜地区のジオラマ,といった展示物は防災について深く考えさせられるものでした.
3日目はいわき市の小名浜港を国交省職員の案内で見学しました.見学は2班に分かれフェリーに乗っての海上見学と東港地区の石炭ターミナル見学とを行い,港湾整備のスケールの大きさに圧倒されました.
4日目は仙台で解散しました.
今回の各研修先はいずれも東日本大震災の跡を何かの形で残すものとなっていましたが,同時にその後の国,自治体,建設事業体といった各土木関係者の様々な立場からの復興に向けての取組みの蓄積も感じさせるものでした.
11.11-142025
第4学年の研修旅行を実施
11.122025
第3学年の研修旅行を実施
今年度の第3学年研修旅行では,京都・嵐山における左岸溢水(いっすい)対策の現場を見学しました.
研修では,国土交通省近畿地方整備局の職員お二人にご案内いただきました.うちお一人は本学科の卒業生です.
淀川河川公園「さくらであい館」で職員の方々と合流し,嵐山へ向かう車中では,行政機関の役割や国交省近畿地整のキャリア,そして嵐山左岸溢水対策の概要について説明を受けました.
嵐山地区は,毎年のように河川の氾濫による浸水被害を受けてきました.その対策として止水壁の設置が検討されましたが,嵐山は世界的な観光地であり,地区全体が文化財保護法上の「史跡」「名勝」に指定されているため,景観と治水の両立が求められました.そこで,全国唯一となる可動式止水壁を新たに技術開発し,令和4年度に完成したとのことです.
現場では,私たちのために実際に可動式止水壁を動かしてくださいました.
本学科卒業生はこの事業に携わっており,地元住民や地方自治体(土木局・文化財局),造園学会などが一丸となって進めるプロジェクトのやりがいや使命感,責任感について語ってくださいました.また,学生からの事前質問にも卒業生ならではの視点で丁寧に回答いただき,現場見学以外にも非常に意義深い研修となりました.
研修後は,紅葉真っ盛りの嵐山を満喫し,帰路の車内では旅行委員によるレクリエーションで大いに盛り上がりました.
11.062025
専攻科生が短時間PBLを企業で実践
(株)三五様にて,環境都市工学科角野研究室が研究開発している「短時間PBL」を実践しました.
この教育方法の特徴は,従来の工学系PBLが半期〜通年で行われるのに対し,わずか90〜180分という短時間で実施できる点です.
短時間での実践を可能にする工夫として,すぐに入手できる情報を活用した課題設計と,課題解決を促すファシリテーションを取り入れています.
当日は,(株)三五様の受講者16名が熱心に取り組み,視察者5名にも興味深くご覧いただきました.
これまで短時間PBLは高専や大学での実践にとどまっていましたが,企業での実施は今回が初めてです.
角野研究室は,実務者ならではの新しいデータを得ることができ,(株)三五様には,普段とは異なる課題を短時間で解決する進め方を体験していただき,双方にとって有意義な時間となりました.
また,この授業を担当した専攻科学生には,高い評価をいただきました.
短時間PBLは,中学生から社会人まで幅広い対象に向けて開発を進めています.興味のある方は,角野教員までご連絡ください.
なお,本研究開発の一部は,三五ものづくり基金,土木学会中部支部調査研究委員会,長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会の助成を受けて実施しました.
11.01-022025
高専祭を開催
岐阜高専では,11月1日(土)と2日(日)の2日間,高専祭を開催しました.
環境都市工学科では,「環境都市の部屋」を運営し,卒業生をはじめ多くの方にご来場いただきました.
また,4年生は専門展にて,これまで学んだ知識や習得した技術を踏まえて,一般来場者の方々に環境都市工学が描く未来のまちづくりについて説明しました.
両ブースにご来場いただいた皆様に御礼申し上げます.
11.012025
高専祭にてC科の体験授業を開催
環境都市工学や学科の特徴を知っていただきたく,高専祭期間中に体験授業を開催しました.
午前の部では,「橋の構造を知ろう!」と題して水野剛規教員が授業を実施しました.
橋の形式クイズはなかなかの難易度.普段何気なく通過している橋の見方がこれから変わりそうです.
それにしても,橋の話をしているときの剛規先生は本当に楽しそうです.画像から判読できないのが残念.
午後の部は,「液状化はなぜ起こる?&災害に強いまちづくりとは?」と題した廣瀬教員と川端教員による授業でした.
「妖怪」というワードが印象的な授業でした.住んでいる地域の地名の由来を知りたくなりました.
ご参加くださった皆様,ありがとうございました.
10.312025
【2Y】専攻科生2年生が令和7年度土木学会全国大会第80回年次学術講演会優秀講演者を受賞
2Y泉創太さん(井向研)が令和7年度土木学会全国大会第80回年次学術講演会優秀講演者を受賞しました.
泉さんは,令和6年度土木学会中部支部研究発表会優秀講演者賞に続く受賞となりました.
外部リンク:令和7年度土木学会全国大会第80回年次学術講演会優秀講演者
10.022025
【1C】測量実習開始!
授業「シビルエンジニアリング入門実習」にて,1年生が初めての測量実習に臨みました.
令和7年度以降の入学生から,第1学年の後期に座学と実習により測量の基礎を習得します.
今回の実習テーマは,「GNSS測位体験」.測量の導入として,人工衛星の信号を利用して位置(座標)を知ることを体感しました.
実習服に初めて袖を通した1年生.班員と協力しながら,GNSS受信機の値を頼りに構内を歩き回り,キーワードを探しました.
全員で協力して全てのキーワードを探し出し,無事1つの文章を完成させることに成功しました.
08.142025
【2Y・5C・4C】1級土木施工管理技術検定・第一次検定に6名合格
令和7年度1級土木施工管理技術検定・第一次検定に,専攻科2年生1名,本科5年生2名,本科4年生3名の計6名が合格しました.
土木工事現場において,工事の品質・安全・工程などを管理する責任者を務めるには,土木施工管理技士という国家資格が必要となります.
土木施工管理技士になるには,一次検定に合格後,実務経験を経て二次検定に合格する必要があります.また,1級は2級よりもより大きな現場を管理できます.
令和6年度から第一次検定の受験資格が変更されたことで,本科在学中に1級の第一次検定に挑戦できるようになりました.
これを受けて,本学科では,1級土木施工管理技術検定・第一次検定への挑戦を推奨しています.昨年度の2名合格に続き,挑戦・合格する学生が着実に増えています.
08.122025
【5C】国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)に25名合格
令和7年度の国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)に本科5年生25名が合格しました.
本科5年生は,大学4年生よりも2年早く国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)を受験できます.
合格の有効期間が5年間になったこともあり,環境都市工学科では,同試験を資格のひとつと捉えて受験を積極的に勧めています.
08.052025
C科の公開講座を開催
「夢を地図に残す 環境都市工学入門 ~QGISを使って自分だけのハザードマップを作ろう~」と題してC科の公開講座を開催しました.
当日は19名の中学生の方にご参加いただきました.
本講座は環境都市工学科の授業「空間情報工学」の内容を体験するもので,参加者の方々にとって身近な地域を対象に,自分だけのハザードマップ作成に取り組んでいただきました.
参加した皆さんはたいへん熱心に地図づくりに取り組んでくださり,個性豊かなハザードマップができあがりました.
参加した方からは,「わかりやすくて楽しかった」,「知らなかったことを体験できてよかった!」,「より環境都市工学についての興味を持ちました。」などの感想をいただきました.
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました.
08.02-032025
【5C】オープンキャンパス2025を開催
8月2日(土)と8月3日(日)の2日間,オープンキャンパス2025を開催しました.
C科では,「C科万博-いのちつなぐパビリオン-」と題して,防災・実験・学校生活に関わるパビリオンを設け,5年生が専門での学びと高専生活の実際を紹介しました.
各パビリオン,ポスターなどの説明資料だけではなく,実際に触れて体験していただけることを重視し,当日まで準備を進めました.
2日間とも猛烈な暑さでしたが,多くの中学生やそのご家族に来訪いただき,5C学生達は元気にわかりやすく説明している様子でした.
また,8月2日にはC科の体験授業を開催しました.環境工学と材料工学について,角野教員と井向教員が実演を交えながら授業をしました.
学科催し物にご来訪いただいた皆様,体験授業にご参加くださった皆様,誠にありがとうございました.岐阜高専C科の魅力を知る機会となっていれば幸いです.
07.082025
【3C】測量士試験に本科3年生が合格!
令和7年度測量士試験に3C小野佑真さんが合格しました.測量士は難関の国家試験です.
環境都市工学科としては,在学生の測量士試験の合格は3人目で,4年ぶりです.
07.022025
【2Y】専攻科2年生が海洋開発シンポジウムで発表
2025年6月30日~7月2日,名古屋市で開催された第50回海洋開発シンポジウム(2025)にて,2Y小椋芽依さん(菊研)が発表しました.
小椋さんの学会発表は5回目.海岸工学を専門とする多くの研究者・実務者の前でも堂々と発表する様子がみられました.
発表内容に関する論文は,土木学会論文集に掲載予定です.
06.162025
【4C】本科4年生がはりの破壊試験を見学
環境都市工学科4年生の授業(基礎実験II)の一環として,今年度も(株)安部日鋼工業様の岐阜本巣工場にて,実験を見学させていただきました.
実験内容は,鉄筋コンクリート(RC)はりの曲げ破壊試験,プレストレストコンクリート(PC)はりの曲げ破壊試験,RCはりのせん断破壊試験の3つでした.
学生からは「学校での授業や実験で学んだことを,実際の現場で行っているような規模で観察することができて良かった」「載荷試験が理論だけでなく実際のイメージもできるようになった」などの感想が寄せられました.
05.252025
【5C】木曽三川連合総合水防演習に本科5年生が参加
本演習は中部地方整備局,岐阜県など木曽三川流域の関係行政機関が主催しており,本年度は長良川右岸鵜飼い大橋下流の河川敷で実施されました.
演習では5C学生11名が岐阜大学・中部大学の学生達と合同チームを結成し,水防団等のご指導を受けながら伝統的な漏水対策工である「月の輪工」の施工に挑戦しました(写真左).演習前日の夜から明け方にかけて強い雨が降り,演習場の足もとが悪いなか学生達は一生懸命に取り組んでいました.また,リーダー2名は前日リハーサル(写真右)および事前講習会にも参加し,演習当日にはリーダーシップを発揮していました.
04.012025
令和7年度入学生から教育課程が変わります
環境都市工学科の教育課程表(カリキュラム)が令和7年度入学生から大きく変わります.
教育課程表や変更点については,教育の基本方針 をご覧ください.