学科ニュース

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため,令和元年度の卒業式および修了式は中止となりました.

卒業生並びに修了生の門出を式典の形でお祝いできなかったことは,非常に残念です.

しかしながら,卒業生と修了生の門出を祝う気持ちに変わりはありません.

5年生39名の皆さん,ご卒業おめでとうございます.専攻科生4名の皆さん,ご修了おめでとうございます.

学科教職員一同,皆さんの新天地でのご活躍を心より祈念いたします.

専攻科2年生の長屋佑美さん(指導教員:菊准教授)が土木学会土木教育賞を受賞しました.

この賞は,土木学会が全国の高等専門学校,短期大学,専門学校で土木工学などを学ぶ学生の表彰を行うものです.

今年度は5C教室にて研究発表会を行いました.緊張感に包まれる中,発表する5年生.厳しい質問にも,ひるまずに答える姿が印象的でした.

令和元年度の技術士第一次試験試験に2年生から5年生までの学生が挑戦し,32名(2年生2名,3年生27名,4年生2名,5年生1名が合格しました.

32名の合格者は過去最多です.

1年生の授業「シビルエンジニアリング入門」の一環として,岐阜大学インフラミューアムを見学し,岐阜高専OBの羽田野英明先生(1974年卒業,現 岐阜大学インフラマネジメント技術研究センター客員教授)らから説明を受けました.

トンネル,コンクリート橋,鋼橋,盛土で構成されたこのインフラミュージアムは2017年8月に完成し,シビルエンジニアリング入門の授業で毎年見学させていただいています.特にトンネルのNATM工法は,前週12/5に東海環状自動車道 岐阜山県第一トンネルの工事現場を見学した直後であり,学生たちは興味深く見入っていました.

また,岐阜大学には本校環境都市工学科から編入学した卒業生が5名在籍しており,高専在学中に力を入れること,大学編入学を選択した理由など,たくさんのアドバイスを頂き,貴重な意見交換を行うことができました.

羽田野先生をはじめとして,岩田隆弘様(2015卒),岩崎大地様(2018卒),土井創史様・脇田裕里様(2019卒)の本校卒業生には今回のように貴重な時間を提供していただき,深謝いたします.また,卒業後も頑張っている様子を見られ安心し,また心強く感じました.ありがとうございました.

専攻科の実験「特別実験」と,5年の実験「総合実験」の一環として,デザコン・創造部門の課題に取り組み,作品を出品しました.

予選の結果,専攻科生の1組と5年生の1組が見事,本選に進出しました.

12月7日~8日に東京で行われた本選では,「”Life” saver 川の家」をテーマにした1Y宮下さん・2Y長屋さんが見事優秀賞を受賞しました.

3年生の実験「基礎実験I」のキャリア教育の一環で,オール岐阜・企業フェスに参加し,企業の紹介や説明を受けました.これに加えて,職業のことや人生設計についての質問をインタビューして,能動的なフェスへの参加となりました.また,岐阜県の協力を元に交流サロンにも参加し,環境都市工学の分野の実務に対して理解を深めました.

3年生の研修旅行として,名古屋港へ行きました.名古屋港の重要性や港湾整備の仕事について,卒業生の方からお話を伺いました.

岸壁の撤去工事を見学し,これまでとは一味違う,海での工事を目の当たりにしました.

11月5日から7日にかけて,4年生の研修旅行を実施しました.2011年に発生した東北大震災の爪痕を現場で再確認しました.そこで近い将来,環境都市工学の分野に就業するにあたり,責任感,倫理感および使命感を体験的に学びました.

なお,福島県にはハワイもありましたので,高専祭の慰労と中間試験に向けて鋭気を養いました.

岐阜高専土木工学科(現環境都市工学科)3期生の永田哲郎氏がこの秋の叙勲において瑞宝双光章の栄に浴されました.永田哲郎氏はS45年卒業と同時に建設省(現国土交通省)に入省,中部地方整備局技術調整管理官や浜松河川国道事務所長などの要職を長きに亘り務められ,また,岐阜国道事務所長時には現在県内で整備が進む東海環状自動車道の進展に尽力されるなど長年のご功績が認められ,この度,めでたく国土交通行政事務功労により受賞されました.誠におめでとうございます.

10月26~27日の2日間にかけて,高専祭が開催されました.高専祭専門展にて,4Cが一般来場者部門とプレゼンテーション部門の2冠を獲得しました.

専門展のテーマは「新時代の防災」でした.学生は,数ヶ月に渉り,準備してきました.

来場者の方には,このテーマや環境都市工学科の内容が少なからず伝わったと思います.学生には,新時代に自分が働く姿が見えたかもしれません.

5Cの学生が建設技術フェア(吹上ホール)で開催された「土木技術者と学生の交流会」に参加しました.

交流会では,地域の魅力ある土木構造物をカルタで伝える「土木魅力カルタ」(学生が事前課題として作成)を使って,東海地区6大学と岐阜高専の学生による120名規模の大カルタ大会を実施しました.

札獲得上位3名に岐阜高専の学生が2名(春日井君,シャミン君)も選ばれました.さらに,デザインがすぐれたカルタを作成した学生に送られるグッドデザイン賞(10名)に大倉野君,宮﨑君,長澤君,熱意を感じるカルタを作成した学生に送られる情熱賞(5名)に木塚君,藤垣君が選ばれ,表彰されました.

香川大学で開催された土木学会全国大会にて,専攻科2年の中神君(和田研究室)と長屋さん(菊研究室),専攻科1年の宮下さん(菊研究室)が発表しました.

当初は「モトスの地上絵を描こう」を予定していたのですが,当日はグラウンドの状態が悪かったため急遽内容を変更しました.当日は,7組の小中学生と保護者の方々(総勢20名)にご参加いただきました.講座では,ハンディGNSS受信機を頼りに,高専の敷地内に散らばったキーワードを探して持ち寄っていただき,1つの文章を完成させました.また,ドローンによる地図作りについても紹介しました.

浦崎幹八郎君(現,東北大院)が,卒業研究から特別研究の研究成果をまとめた論文を国際誌に第一著者として専攻科2年の2018年12月に投稿しました.審査の結果,この論文がアクセプトとなり,Journal of Environmental Science and Health, Part Aに掲載されました.

4年生の実験「基礎実験II」の一環として,(株)安部日鋼工業岐阜工場にてプレストレストコンクリートはり(PCはり),鉄筋コンクリートはり(RCはり)の破壊実験を見学しました.RCはりは曲げ破壊とせん断破壊,PCはりは曲げ破壊しました.

同じ寸法のはりなのに,それぞれのはりの破壊性状が異なり,特にPCはりは発生したひび割れが荷重をゼロにすると閉じてしまうことやひび割れが発生する荷重がRCはりに比べて大きいことなど興味深い現象を体験しました.

5年生の授業「交通工学」の一環として,橋梁の点検・調査の体験を実施しました.瑞穂市内を流れる五六川に架かる国道21号線の橋梁を実際に点検しました.当日は,本校環境都市工学科の卒業生から直接,点検業務を指導いただきました.これから社会基盤の老朽化が急速に進む中で,学生は維持管理の重要さを学習しました.

専攻科2年次の中神陽介君(指導教員:和田教授)が,2019年3月1日に愛知工業大学で開催された土木学会中部支部研究発表会において,優秀研究発表賞(第II部門)を受賞しました.専攻科特別研究の成果発表が評価されたものです.堤防越流による局所洗掘量を低減するブロックマット工法の開発において,他工法との比較検討を行い,水理模型実験により本工法の有効性を定量的に明らかにしました.

この賞は,36歳未満の優れた研究成果を発表した将来性のある学生や若手の技術者・研究者に対して各分野1名を表彰するもので,第II部門(水理)では80件の発表がありました.

5年生の授業「循環型社会形成論」の一環として,地下水利用のヒートポンプシステム,屋上に太陽光パネルを敷き詰めた西濃建設(株)の新社屋,屋上の太陽光発電により会社の全電力をまかない売電している(株)東洋スタビを見学し,説明を受けました.

また,永年にわたり,社内の見学等を通して,本校学生への多大なる教育支援をいただきました両社に感謝状を贈呈しました.