岐阜高専は、中学校の卒業生を受け入れ、5年間の一貫教育を行う高等教育機関として設立されました。本校では、5年間の教育課程を通じて、科学技術に夢を託し、人類愛に目覚め、国際性豊かで情報化社会の最前線で活躍する技術者を育てています。卒業後は、さらに2年間の専門教育を行う専攻科が設置されています。
本校では、実験・実習を重視した専門教育を行い、20歳までに大学工学部とほぼ同程度の専門的な知識、技術を修得します。
高専を卒業すると「準学士」と称することができます。さらに専攻科では、「学士」の学位を取得することもできます。
本校は、大学等でよく見られる学生主体の「自由応募」タイプとは異なり、企業から求人のお申し出があると、学校から学生を推薦する「学校推薦」タイプの就職斡旋を行っています。昨今では、5つの学科で平均すると、学生1人当たり十数社の求人のお申し出を頂いています。
5年間の技術者養成の教育課程では、大学の工学部の高いレベルまで修得します。これに加えて、実験・実習等の体験型の授業も多く取り入れているため、企業からは本校卒業生の実践的技術者としての素養が高く評価されています。そのため、本校卒業生は技術系の総合職として企業に採用され、現在では多くの卒業生が企業の技術系幹部として活躍しています。
昨今では、本校卒業生の約半数(100名程度)が進学しています。進学先としては、本校専攻科(30名程度)か、あるいは国立大学工学部の3年次編入(70名程度)が挙げられます。
専攻科は2年間の教育課程であり、修了すると大学4年を卒業したのと同じく「学士」の称号が得られます。就職に際しては学士として採用され、あるいは大学院へ進学することも可能です。さらに、専攻科の修了生の半数ほどが国立大学の大学院に進学しています。
国立大学工学部の編入学については、昨今ほとんどの国立大学で高専からの編入枠を設けて頂いているので、各大学の対応学科に欠員が無くても、編入学の機会があります。また、編入学の方法としては推薦選抜と学力選抜がありますが、学力選抜試験の日程は大学によって異なりますので、1人の学生が複数の国立大学を受験することができ、編入学の機会が増えています。
編入学後の大学工学部での学習は、専門科目については、すでに修得した内容の復習の場合が多いので、余裕を以て授業に臨むことができ、優秀な成績を維持することができます。大学の先生方からも、高専からの編入学生についての高い評価を得ています。
昨今の入学生の中には、最初から本校卒業後の大学編入学を目指して入学してくる学生も多いようです。この理由は、進学高校で学習塾に通いながら大変な苦労をして有名国立大学に入学するより、本校で人生の早期から技術者としての素養を着実に磨き、有名大学工学部へ編入学する方が、人生設計としては、有利で合理的であるとする考え方もあるからです。
本校5年間の教育課程を卒業して、就職するのがよいか、あるいは進学するのがよいのかは意見の分かれるところです。成績優秀者が卒業と同時に有名企業に就職する場合も多く、一方で学業成績がそれほど振るわなかった学生も、最後の1年間程度の集中と頑張りで、有名大学の編入学試験に合格する場合もあります。
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