岐阜高専では,平成26年度採択事業「大学教育再生加速プログラム」アクティブラーニングの実践と学修成果の可視化についての成果報告会を3月16日にJR岐阜駅前にある岐阜大学サテライトキャンパスで開催し,県内外の大学や高専から約60人の参加がありました。
はじめに岐阜高専北田校長から,『少子化とグローバル化が進む中,日本が生き残るには全ての国民が世界で活躍できる力を身に付ける必要がある。その中で特に若者の教育にあたっては,学生諸君の「学びの心に灯を点す」という教育が求められるが,この話は,学生と教員が車の両輪のように上手く回転しないと前に進まない。今回のアクティブラーニングの推進は,この車の“両輪”を廻す有効な方法だと考える。本日発表いただく他高専の取組も参考にしつつ次年度以降の取り組みに活かしたい。』と挨拶がありました。
次に文部科学省大学振興課の山路課長補佐から『岐阜高専の取組ではモデルコアカリキュラムの学修支援コンテンツのデータベース構築とICT活用教育の推進を図ることが計画にあり,高専全体の教育の質的転換を推進するものとして期待している。全教職員が一体となって高専教育におけるアクティブラーニングと学修成果の可視化を推進いただきたい。』との挨拶がありました。
引き続き,高専機構本部の勇教育研究調査室長からは,『学生自らが「学習したい,学びたい。」と思えるように授業の中でも主体的に自分で学習できる場を提供していくことが我々教員の役目であり,学生のやる気をいかに引き出すか。その手法としてアクティブラーニングを取り入れた教育改革を進めていくこととなるので協力いただきたい。』との挨拶がありました。
その後,招待講演では,函館・仙台・明石・阿南高専の4高専の先進的な取り組みが紹介され,岐阜高専から「コンピュータとのTeam Teaching-「2人目の先生」としてのPC-」と題して,亀山太一教授から英語授業の中で,問題を学生一人一人にコンピュータで回答させており,分かる学生は自分で解答し,間違った学生はわかるまで別室で教授する取り組みを実践しているが「学生自身が考え勉強するきっかけ作りが大切である」との事例紹介がありました。
さらに,本校のアクティブラーニング推進関係並びに学修支援コンテンツ開発関係の事業報告があり,最後に所教育AP推進室長から次年度以降のAP実施計画について説明がされ,盛況のうちに公開報告会を終了しました。